”風邪など”のウィルスを重症化させない方法~『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』Hai Eibu
コロナに罹っていなくても、咳をすることはかなり憚られる昨今!
「スーパーの中だから、今は咳を絶対にできないぞ」
と思うとむずがゆくなったりするもんですよね。
ひとつの咳くらいなら、横目で睨まれるくらいで済みますが、これで風邪でも引いたら一大事です。
だって、病院に行く方が怖いわけで。
しかし!
この寒暖差の激しい季節、花粉のアレルギーもあって、何となく不調になることや風邪をひくことがよくあります。
そこで、風邪をひかない&ひいてもすぐ復活する方法、さらに、風邪によるウィルス感染の重症化をふせぎ、自己治癒力で復活する方法をおさらいしたいと思います。
風邪の原因となるウィルスは200種類以上あるそうです。
風邪と言うのは、無数にあるウィルスの、いくつかが引き起こす相称と言えるそうです。
そして、100人100通りの風邪があり、原因もさまざま。
だから風邪で病院に行くと、ドクターに「多分風邪でしょう」なんて言われるんですね。
そして、どんな名医でも、風邪を予防・根治する100%の完璧な方法は知らない、といいます。
そこでここをポイントに読んでみました。
①内科医が風邪ひきだらけにならない理由
②あなたの超初期症状を探してみよう
③あなたの危険信号を見つけよう
④予防の仕方 本当に必要なうがいと手洗いの回数は
⑤この本の著者が風邪を引いたら何をするか
1 内科医が風邪をひかない理由~”前兆キャッチ”がうまいから
著者は内科医です。
ですから、いつも風邪のウィルスにさらされています。
そこで、日ごろから私たちがコロナ対策でやっている、3密を避けたり、多くの人が触るところを避けたり、手洗いうがいを徹底したり、などの心がけを大切にしています。
それでも著者の同僚の中には、よく風邪をひく後輩医師もいるそうです。
しかし、その後輩医師は必ず翌日何事もなかったように出勤してくるそうです。
ポイントは本人いわく、「早期発見、早期休息」。
彼は自分の異変に素早く気づき、生活のすべてを「風邪モード」に切り替えて即時対応することで、速攻回復しているのです。
「風邪モード」になったら、まずあらゆる「今やらなくていいこと」をシャットダウン。
1つの用事を片付けるだけで、体内のウィルスと戦うエネルギーが持っていかれてしまい、その分確実にリカバーする日数をとられることを専門医たちは知っています。
さらに、「いつもより長く眠る」。
それが何よりの重要事項であり、「薬を飲む」は後回し。
そう、何か薬を飲むとかするよりも、何よりも自然治癒力を総動員するのです。
しかも早い段階であればあるほど、すぐ治る。
内科医は、風邪をひかないのではなく、重症化させずに即回復する方法を身につけているために、風邪をひいているように見えないと著者は言います。
2 あなたの超初期症状を探してみよう
(1)「ひく前」にリカバーする方法がある
風邪は、ある程度の知識があれば、ロジカルかつ戦略的に対処できるリスクだと言います。
一般的に風邪(そしてコロナウィルスもそうですが)対策には、次の3つになります。
①ウィルスに近づかない
②ウィルスの感染経路を遮断する
③身体の抵抗力を高める
そして、あなたの身体は、風邪をひくもっと前の早い段階で、「もうすぐ風邪をひきそうだ」というシグナルを、何らかの形で発しています。
本著では「超初期症状」と呼んでいます。
そこで、食い止めるのが実はベスト。
あなたが、「ちょっといつもと違うな」と感じるくらいの「違和感」。
それをうまく受け止められるか、にウィルスとの勝敗がかかっているのです。
その「違和感」はあまりにも人それぞれなので、医者は断定的にこれについて教えてくれません。
風邪を水際で食い止めるためには、「自分だけの超初期症状」を日ごろ敏感に分析し、キャッチするしかありません。
そして即座に対策をとり、「風邪をひきそうでひかない」状態でリカバーするのです。
(2)あなたの初期の違和感は、これですか?
人によって千差万別ですが、あなたの初期症状の違和感は、どんなものでしょうか。
たとえば、
・食べ物の味が変わる
・集中力がいつもより続かなくなる
・まばたきの量が増える
・唇がやたらと乾き、つい舐めてしまう
など。
著者の同僚は
「本が長時間読めなくなる」
と言っているそうです。
そのシグナルをキャッチできれば、あなたの勝ちです。
ちなみに私は、集中力と口の渇きです。
あなたは、どうでしょう。
これに気づくことができれば、「今回の試合(ウィルスとの対決)は貰った!」と言えるのではないでしょうか。
3 あなたのの危険信号は?風邪をひきやすいときの行動パターンを分析
風邪は、常に生活習慣の延長線上にあります。
元気な今のうちに、どんなときに風邪をひいたのか、思い出して手帳などにメモしておくといいそうです。
もしくは、風邪をひきかけたら、分析しておくとよいそうです。
たとえば、
・睡眠不足が続いているとき
・疲れがたまっているとき
・残業が増えているとき
・食事をおろそかにしているとき
・出張で、気温差の激しい地域に行ったとき
・薄着でうたた寝したとき
・胃腸が弱ったとき
あなたは、どのパターンですか?
ちなみに私は、睡眠不足と疲れ、残業、気温差、薄着です。
(油断する場面が日常で多すぎる!と、反省しました・・・)
生活習慣の中で、こうした場面のなかには避けられないものもあります。
そうしたとき、「リスクがあるな」と気づいて早めに休むことに気を付けようと思います。
仕事がマックスで、残業続きで、疲労困憊のときに
「まだまだ、ワタシは頑張れるぞ!おー!!」
などと叫んでドリンク剤を飲んで、もうひと頑張りとか言ってないで、健康管理も大切にしなければ!
4 予防の仕方 本当のうがいと手洗いの回数は
(1)うがいの頻度
無意識に口や鼻を触ったり、空気中に浮遊するウィルスを知らないうちに吸っている私たちの「のど」。
のどを保湿し、ウィルス感染を予防するには、うがいを習慣化することです。
定期的なうがいは、風邪予防に直結します。
トイレで用を足して手洗いを済ませたら、うがいをすることをセットにすることを著者は提唱しています。
理想的には2時間ごとなど、「ピットイン」するつもりで定期的にうがいします。
ちなみにうがい薬は水でのうがいとの差がほとんど確認できなかった、という実験結果があります。
1日3回水でうがいすれば、4割近く風邪予防に効果を発揮します。
大事なのはうがい薬の使用にこだわらず、外出中でもこまめにうがいをすることです。
そして、うがいの前に大切なのは、口をゆすぐこと。
いきなりガラガラうがいをすると、ウィルスをのどの奥に押し込む危険があるからです。
(2)「手洗い」は1日11回で風邪リスクが半減する
手や指の衛生は、感染症予防の基本中の基本。
医療機関における感染症対策も、手洗い・手指消毒を最も基本的な対策として、1回の処置ごとに1回手洗い・手指消毒をする考え方が、大変重視されています。
手の洗い方は
①水で手を濡らして、石鹸をつける
②手のひら
③手の甲
④指と指の間
⑤指先、爪の間
⑥親指を手のひらでねじる
⑦手首
⑧流水ですすぐ
⑨ペーパータオルでしっかり拭く
となります。
大切なプレゼンや大きな企画の前には、手洗いをきっちりやることが、あなたのパフォーマンスを最高の状態で発揮するためのポイントになります。
たとえ「潔癖症」のそしりを受けても、風邪予防。
(3)アルコールの使い方
ここで、大切なのがアルコール消毒の仕方。
抗菌作用がありますが、アルコールが揮発するときの脱水作用を利用した殺菌効果が期待されています。
ですから、手が濡れたままだと、アルコール濃度が薄まり、殺菌効果が低下します。
しっかり手を乾かした後で、アルコールを使用し、手を振るなどしてしっかり乾かすようにします。
(4)「鼻呼吸する」だけで予防
内科医である著者に言わせれば、鼻は超呼応性能の空気清浄機であり、加湿器であり、異物除去装置。
高価な電化製品より、「鼻の通りをよくしておく」ほうが、感染予防になります。
そもそも風邪をひいたから鼻づまりが起こるわけですが、日ごろひいていない健康な時も、鼻呼吸をいしきするのは、とても大切ですね。
5 この本の著者が風邪をひいたら、何をするか?
(1)ひき始めの対策
著者の場合は、「のどが張ったかんじ」から「いがいが」になるのがサイン。
超初期症状が、一般的な初期症状に悪化してしまったときです。
そうなると、著者は2日先までのスケジュールを確認し、できる限り内勤に変更します。
また、重ね着したり、室内でもセーターを着まて、温めます。
マスクを着用して、のどの加湿に努めます。
さらに、水分を意識して多めに取り、早めに帰宅し、いつもより長く寝ます。
生活を「風邪モード」にスイッチし、徹底的に早期回復に努めるのです。
「のどの違和感」から悪化することなく、通常の体調に回復してきたら、少しずつスケジュールを戻すそうです。
(2)いちばん辛い時の対策
のどの痛みだけでおさまらず、鼻水やせき、発熱になってしまったら、本格的な回復モードにチェンジ。
まず、徹底的に寝ます。
厳密にいうと、スキあらば身体を横たえるようにします。
立ったり座ったりするだけで体力を消耗するため、「省エネ」します。
夜は枕もとに「着替え・スポーツドリンク・タオル」を準備して床に入ります。
熱が高くなって汗が出たら、間髪いれずに着替え、水分補給します。
常温のスポーツドリンクは、とても効率的に吸収されます。
そして、ひたすら眠ります。
食事は、水分多めで胃腸に負担をかけない、ゼリーやプリン、うどんやおかゆなどを食べます。
この時期の最優先事項は「治すこと」ではなく「悪化させないこと」。
人間の自然治癒力を最大限に活用できる環境を整えることに、頭を切り替えるのだそうです。
(3)治りかけの対策
ピークにくらべ、熱は下がり、のどや頭の痛みもおさまったころ。
「さあ!仕事の穴を取り返さなければ!」となりますが、ちょっとまった。
病み上がりの身体は修復過程で大忙し。
まだ体力が回復していないのです。
急にバリバリ働くと、別のウィルスに感染したり、風邪以外の病原体に感染する可能性があります。
また、周りの人に感染させてしまうリスクがありますから、必要以上に人と近づかないようにすることが大事だそうです。
ぼちぼち仕事場に戻ったり、通勤電車に乗る、という機会もでてきますね。
コロナも怖いけれど、風邪をひいても、結局かなりの日数の年休をとらなければならなくなるのは必定。
がっつり手洗いと、超初期症状の把握、そして対策を講じて、たくましくこの波を乗り切っていきたいです。
こんなご時世ですから、「あの人、丈夫だよね。休まないね」が一番のほめ言葉。
自己管理能力が高い人は、いざというときの信頼度が高くなります。
その栄冠をゲットですね。
自然治癒力をあげるためにも、美味しいものを食べて、よ~く休んで。
GWに、いっぱい休むことができたなら、合格ってことですよね♪
仕事が始まれば、ちょっと身体は辛いけれど、外を大股で歩けば体重も落ちます。
多少増えちゃった体重も、歩き出せばきっと落ちます!
自粛をゆるめるところが多いそうですし、テイクアウトで大好きなお店を応援することもできますね。
徐々に自粛が解除されていくことと思います。
誰かを励まして生きていけるためにも、健康を大切にしたいです。
では、また。